こんにちは、ぱすっとです。
前回は共学校の男女差別について書かせて頂きました。
今日は勉強のできる子に対する差別(区別)です。

ホームページに載っている、中学受験塾の合格実績をどうみれば良くて(ダブルカウント問題)、どう考えて通塾するかという話になります。
目次(クリックで飛べます)
高校受験の塾で自塾の生徒を利用しての優秀生の勧誘
神奈川県下の大手塾で、自塾生を利用するなどして、他塾生・塾なし生を含む「各中学校に通う高学力者の名簿」を作成している話がありました。
そしてその名簿に名前のある他塾生、塾なし生の高学力者に対しては強引な勧誘を行い、軽い個別指導等を提供するなどして(自塾にも在籍したということにして)その合格実績を自塾の合格実績にも数え入れようとしている「ダブルカウント」作戦が問題になりました。
https://kanagaku.com/archives/40404
実際の「内部資料」として、中学校毎に成績優秀者名と通っている塾の名前がリストアップされています。
多かれ少なかれあるとは思いますが、ここまで組織的にやっているとは驚きです。
勧誘に自塾の生徒を利用するエゲツなさで震撼しました😆
大学受験でも昔からある話
大学受験を経験された方はよくご存じだと思うのですが、予備校等の合格者数を全て足すとその大学の公表している合格者数を超えてしまっているというやつです😅
1人が何学部も合格する場合を、合格した延べ人数で表記したり、優秀な学校に通っている生徒を特待の無料会員として在籍させて合格カウントする、模試を受けたり数回添削指導をすることで在籍者としてカウントする等怪しいのはたくさんあります。
中高一貫校のホームページでも一人が大量に合格しているのを複数生徒が合格しているように見間違えてしまう可能性はあります。
進学先と進学者数を公表している学校は親切です。
中学受験においては
四谷大塚
大手塾の合格実績でも怪しいというか見間違えやすいのはあります。
四谷大塚では直営校のみの合格実績ではなく、予習シリーズを使う早稲田アカデミーや臨海セミナー、その他の準拠塾も全て含めた数字です。
その旨の記載はされていますが、初めての方には四谷大塚直営校のみの数字も表記する方が親切でしょう。
四谷大塚に通う予定の方は、通われる校舎自体の志望校を含めた合格実績を教室に確認された方が良いと思います。
四谷大塚直営校全体の合格実績を教えてもらえるものかはわかりませんが、自校舎については把握してないとおかしいです。
準拠塾も含めたホームページに載っている数字など参考にならないと思います。
早稲田アカデミー
最近の早稲田アカデミーの合格実績は躍進しており自塾の生徒の学力は向上していることは間違いありませんが、気になることもあります。
早稲アカでは自塾の模試を受けた、例えばSAPIX在籍の成績優秀者に個別NNとして指導を行ったりしています。
ずっと早稲アカに通塾してきてNNに入れないお子さんがいる中で秘密裏に行われることです。
NNに入れなくてもNN冠校の対策をしてもらえるのかはわかりませんが、、、。
その個別指導の結果として、秘密特訓対象者の御三家の合格実績が上がりカウントされます。
NN講座を受講しているのでその合格実績に入るのはわかりますが、併願校の合格実績までカウントしようとするのは営利企業とはいえ、やりすぎな気がします。
良くないのは、これから入塾を検討する方々が塾の合格実績を見て、そのまま生え抜きの実績だと信じて入塾を決定する要素にすることだと思います。
嵩上げされた実績を堂々と見せられるわけですよね。
詳しく情報も開示されていないのですから。
こうした秘密の特訓は、サービスを受ける方としてはありがたい制度とは思いますが、その労力を自塾の生徒の成績向上に使っていないのであり疑問を感じます。
傭兵を強化して実績アップにつなげるということでしょう。
タダなら傭兵じゃないのかもしれませんが😆
自分がサービスを受けない側にいたら絶対ムカつくと思います。
結局ATMのお客さんかよと。
重複カウントが問題ではなく、マンパワーを他塾の生徒に使うことが問題かもしれません。
仮にある自塾の保護者が校舎の合格実績から順位確認などして、受かりそうだと考えていても、6年生の秋から登場する傭兵がまだ模試を受験していないかもしれませんし、何人登場するかもわかりません。
NNの冠になっている学校に受かる子は他の難関校も受かる筈です✨
すると実績も同意を得てからになるのかもしれませんが全て含むことになるでしょう。
恩義を得ていれば同意しても全く不思議ではありません。
私は個別NNを受けて御三家に合格したSAPIX在籍の生徒の親御さんを知っています。
ねじ込んでもらったレベルだったようでそれはそれは感謝していました。
勿論のこと両方の塾の合格にカウントされています。
早稲アカは他の大手塾に比べて宿題の管理など面倒見が良いようで成長しています。
生え抜きで男子御三家に合格した子も知っていますが面倒見も良く早稲アカのノリが好きだったと親御さんが回想していました。
SAPIXや日能研
単体でなく、個別や家庭教師を利用したり他塾と併用したりとケースは普通にあるかと思いますが、別に隠れたサービスを提供している訳ではありません。
日能研では特待のスカラがありますが、誰にでもオープンにされていることです。
コマ数の多い上位クラスは、その分の授業料を負担しているので平等です。
まとめ
中学受験塾を選ぶ際に合格実績を考慮して選ぶのは当り前ですが、公表されている数字をうのみにしてはいけないと思います。
必ずその通う予定の校舎自体の合格実績を自分で聞いて確認された方がいいです。
その時は面倒なのですが、後で転塾する更なる面倒なリスクを減らせます。
転塾は本当に面倒です😆
校舎には父親に確認させてもいいかもしれません。
調べた結果、あれ!?と何か疑問を感じたらそれは正しい可能性が高いです。
そのまま流さずに心の声に耳をぜひ傾けてみて下さい。
情報を教えてくれないところは、不親切か教えられない内容かどちらかでしょう。
塾だけに限らず中学校であっても情報を公開していないところは不親切だと私は思います。
プロ野球の世界でも生え抜きの選手を一流選手に育ててチーム力をアップするところもあれば、金にモノをいわせて既に完成している選手を引き抜きまくってチームを強くしようというとこともあるのですから営利団体の姿といえるのかもしれません。
しかしながら教育機関として子供に恥ずかしくない運営をして頂きたいものです。
本日もありがとうございました。